ケールハイムからドナウ本流を7km程上ると、ビールマニアにとってのもう一つの聖地、世界最古の僧院醸造所クロスター・ヴェルテンブルクがあります。
この由緒あるビールは現在日本にも輸入されています。
併設のクロスターシェンケで飲めるビールのラインアップはとても充実しています。ここのビールはどれもレベルが高いので多様なビールの特徴を一度に知るにはうってつけです。が、先のシュナイダーで結構出来上がってしまい、ここでは泣く泣くお気に入りの
ドゥンケルと
アッサムボックだけで止めておきました。
ドゥンケルタイプは醤油との相性が良く、すき焼きや甘く焦がしたイメージの照り焼きなどと飲れば、君はこのために存在しているんじゃないかと思わず問いかけたくなります。
ドナウドゥルヒブルッフと呼ばれるこの辺りはドナウでも最も川幅が狭く、両岸は石灰岩の断崖がそそり立つ渓谷になっています。
川岸に下りて静寂の中に佇むと、まさに俗界から隔てられた感があります。
美しく青きドナウとはおよそかけ離れたもう一つのドナウ。
因みにオーストリアのヴァッハウ渓谷周辺のドナウの流れ。
一本の河にも様々な表情があることを改めて感じます。