バーデンの名門醸造所ベルヒャーのワインを開けてみました。
2007er イェヒティンガー シュタイングルーべ
ヴァイサーブルグンダー カビネット トロッケン
・・・ベルヒャーらしい甘味を帯びたアロマたっぷりの醇な果実味は、ほろ苦さと力強い余韻を備えた左党好みの引き締まった辛口ワインへと変貌していました。バーデンのブルグンダー種を飲んでいると、若いうちは生き生きと圧倒的な果実味が先行しますが、熟成するに従ってシュタインへーガー(ドイツのジン)のようなピリリと薬味の利いた複雑さも次第に表れてくるように思われます。同じカイザーシュトゥールの
ヘーガーのグラウアーブルグンダーもまさにそうした印象を強く受けます。シェリー酒のイメージではないのですが、以前ハモンセラーノをつまみに飲んだ時びっくりするほど相性が良かったのを覚えています。
初めてベルヒャーを訪ねてからすでに四半世紀、当時の試飲ではQ.b.Aから上級ワインまですべてが感動の連続でした。